―警告―

   このSSは主人公最強SSなので嫌いな方はすぐさま戻るを選択してくだ
さい。

   またジャックの性格、設定など多少変わっているのでそれも嫌いな方は上
と同じく戻るを選択してください。

   私はこれが初SSとなるので文章が稚拙かもしれません、それが嫌いな方
は上二つと同じく戻るを選択してください。

   以上の三点が大丈夫だと言える方だけどうぞお読みになってください。

  ―警告―




















  『 RADIATA STORIES †一振りの剣† 』










  〜プロローグ〜










  「あなたは一体何なの……?」


   震えた声が広場に響く。


   広場中央に二者の影。


   片方は跪き、もう一方の者を見上げていた。


   その瞳には畏怖が込められている。


   彼女の名はイセリア、イセリアクイーン。


   この世界『トゥトアス』の創造主である存在。その創造主ともあろう存在
の姿は酷いものだった。


   いつもなら輝いているであろう銀の髪は汚れで光沢を失い、黒緑色の蝶の
ような羽はボロ布のようになり、身を包んでいる白き衣は真っ赤に染められてい
た。


   そう、彼女は……創造主イセリアは負けたのだ。


   目の前に立つ一人の存在によって。


  「あなたの瞳に映ってる通りの存在だ」


   彼は創造主の問いに答える。


   その口調は機械のように一定で、その声色には何の感情も込められてはい
なかった。


   イセリアはもう一度、自分を負かした存在を見る。


   黒きロングコート、黒の長ズボンを着しており、右手には奇妙な紋様の浮
かんだ剣を持っている。


   身長は高くもなければ低くもなく、体系も太りすぎず痩せすぎず。


   髪は薄茶色で、前髪の下にはイセリアが映っているであろう瞳。


   表情には感情など浮かばず、彼の者はただ黙ってイセリアを見つめ続ける
。


  「あなたは本当に私の生み出した世界の存在なの? もしそうだとしたらあ
なたは異常(バグ)そのものよ!」


   恐怖を含んだ叫びがイセリアから放たれる。


   その叫びを聞いても彼は感情を浮かべはしない。


   そして彼はイセリアの言葉を肯定する。


  「そうだな…たぶんオレはあなたの言うとおり異常なんだろう」


   表情に浮かびはしなかったが頷いたときの彼は寂しそうであった。


  「だがオレは存在してる。オレっていうピースが世界のパズルにはもう含ま
れてるんだよ……イセリア」


   彼はゆっくりと言葉を紡いだ。


   声色も口調も変わらず機械のように冷たく一定でありはしたが、その紡が
れた言葉をは優しく暖かかった。


   イセリアの表情から恐怖が消えていき、唖然とした表情になった。


   その顔は手品を初めて見た子供のような表情だった。


  「世界が、私の世界があなたを望んだって言うの?」


  「オレは世界じゃないから解らない。ただあなたの世界はもう大人になった
んじゃないのか?」


  「おとな……に?」


  「生を受けたのは世界も一緒なんだろ? だったら赤ん坊から大人になって
も不思議はないだろ」


   彼は剣を腰の鞘へと戻し、イセリアに手を差し出す。


  「大人になれば誰だって一人で考え、行動する。それが今回は世界だっただ
けのことだろ?」


   伸ばされた手をイセリアは自然に掴む。


  「だったら創造主、世界の親であるあなたは見守ってやってればいいんじゃ
ないか? 自分の子供が何をするのかをな」


   彼女は彼が一瞬微笑んだように見えた。


  ・

  ・

  ・

  ・

  ・

  ・


  「もう行くの?」


   イセリアは世界へと繋がる門(ゲート)の方へと向いた彼に問う。


   その顔には寂しさという感情が浮かんでいた。


  「そろそろ行かないと世界が駄々をこねるかもしれないからな」


   彼は扉へと歩きだす。


   ゆっくりと、だが着実に進んで行き門前へと辿り着く。


   門が起動し、世界へと繋がる。


   繋がった世界から広場へと風が吹いてくる。まるで速く帰ってきてと言っ
ているようだ。


   彼が振り返り、イセリアへとその瞳を向ける。


  「じゃあ、またなイセリア」


   彼女の瞳が見開かれ、数瞬後には雫と笑みが浮かべられる。


   彼はその笑みを見届け、風と共に消えていった。


   門が消え、広場には静寂が訪れる。


   イセリアが言葉を紡ぎ始める。その声色は母が子供を諭すような優しき色
をしていた。


  「あなたならきっと世界を優しき未来へと導いてくれる。だから私は此処で
世界とあなたを見守ります」







   彼の者は



   世界の異常でありながら世界に含まれ



   世界の存在なのに創造主よりも強き者



   彼の者の名は






  「また会いましょう、私の世界の愛しき人――――ジャック・ラッセル」










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  〜ATOGAKI〜

   コンニチワ、テースです。

   改訂前のSSがどうしても気に入らなくなったので手直しをしました。

   っていいますかここまで変わってしまうと改訂というよりも新しく書いて
いるって感じですね…本当にスイマセン。

   と言うかイセリアさんとジャックしか出ていませんね。

   何をしているのでしょうか私は…orz

   頑張って書いて行こうと思いますので何とぞ宜しくお願いします。

   感想、誤字&脱字などありましたらキユルさんの掲示板にご一報を。

   では今回はこの辺にて失礼いたします。